FreeBSDで4096 Byte sectorのHDD WD10EARSを使う
おうちサーバをFreeBSD 8.0-RELEASEに更新するついでに、バックアップ用のHDDを容量1TBのWD10EARSに交換した。ヨドバシカメラで7400円、ありきたりな感想だけど、すごく安くなったものだ。
さて、このHDDはAdvanced Format Technologyを適用と書いてある。具体的には、内部的に4096 Byte sectorになっていて、HDD側でエミュレーションすることで、PCからは512 Byte sectorに見えるというもの。通常MBRだと開始セクタは63、GPTだと34になるので、ギャップが発生して性能的によろしくないことが予想される。Windows向けにはWDから専用ツールがリリースされてるけど、FreeBSDなら自力で開始セクタを調整すればいいはず。
そこで、MBR/GPTで開始セクタを8の倍数にしなかった場合/した場合でそれぞれddでシーケンシャル書き込みしてみた。
Test0 : Disk type = mbr / Start sector 63 34359738368 bytes transferred in 523.568196 secs (65626099 bytes/sec) Test1 : Disk type = mbr / Start sector 64 34359738368 bytes transferred in 519.546231 secs (66134131 bytes/sec) Test2 : Disk type = gpt / Start sector 34 34359738368 bytes transferred in 521.791169 secs (65849597 bytes/sec) Test3 : Disk type = gpt / Start sector 40 34359738368 bytes transferred in 352.113680 secs (97581379 bytes/sec)
テストには、shinonono - FreeBSD/BigSector HDDのスクリプトを使わせてもらった。測定したハードウェアは、HP ML115 G1, Opteron 1210, WD10EARSでジャンパはなし。
GPTだけ開始セクタを8の倍数にそろえた際の性能が1.5倍ほどよくなってる。ドスパラのレビューによると、シーケンシャル書き込みは100MB/sくらい出るみたいだから、GPT+start sector 40が本来の性能に近い。
今回はバックアップ用ということで実績を重視して、MBR + 気休めにstart sector 64で行くことにしよう。次に機会があるときは、PCからも4k sectorに見えるHDDが出てるかも。