エリートの脆さ

「いい大企業だと、人材がごろごろしていて、90点以上は当たり前で、92点か93点か、というところで勝負している」
「だから、92点を出して93点の人に負けてしまうと、35歳とかすぎて、ずっとくすぶってしまうことになる」

「90点以上を出せるような人たち」をいかに大企業からベンチャーに移すか|戦略コンサル辞めて起業している日記

どっかで似たような話を聞いたと思ったら、ONE OUTS -ワンナウツ-だった。作中で、渡久地率いるリカオンズを潰すために、マリナーズは各球団で最強レベルの選手をトレードで集めてくる。それを評して渡久地が言った台詞がこれ。

渡久地:
これがエリートの脆さ…さ
今のマリナーズは「プロ野球」という野球エリート集団でそのまたエリートを引き抜いて集めたいわば「超エリート」の集合体だ
人生の中で劣等感など感じたことのないエリートにとってそのギャップを受け入れるのは並大抵のことじゃないのさ

いくらすごいやつでも、一カ所にまとめて一つの物差しで測ると、優劣がついてしまう。これを避けるには、何カ所にもバラスか、物差しを複数にするかだけど、大企業だと物差しの多様化は難しいよね。成果主義ったって、ある一つの物差しでランク付けして給与に差を付けるだけだし。

ONE OUTS 18 (ヤングジャンプコミックス)

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