tinderboxでjailを作成する時間を節約する方法

おうちサーバをFreeBSD 8.0-RELEASEに更新したため、tinderboxを新しく設定したときに気づいたのでメモ。
FreeBSDports/packagesビルドシステムtinderboxでは、jailと呼ばれるBase Systemを作成する必要がある。作成する方法としては、csupでソースを取り寄せて、make buildworld / make buildkernel相当を行うことになる。これは、最近の高速なPCを使っても、結構な時間がかかる作業である。tinderbox 3.3からは、jailの作成にバイナリのリリース配布物を使えるようになった。これにより、新規にリリースをインストールする程度の時間でjailを準備することができるようになった。
ただし、当然ながらリリースのjailしか作成できない。たとえば8-STABLEのjailを作ろうと思ったら、従来通りmake buildworld相当を行う必要がある。
従来のjail作成方法は以下の通り。

# cd /usr/local/tinderbox/scripts && ./tc createJail -j 8.0 -d "FreeBSD 8.0-RELEASE" \
        -t RELENG_8_0_0_RELEASE

これに対して、リリース配布物を使う方法は以下の通り。

# cd /usr/local/tinderbox/scripts && ./tc createJail -j 8.0 -d "FreeBSD 8.0-RELEASE" \
        -t 8.0-RELEASE -u LFTP -H ftp.jp.freebsd.org

tagの代わりにリリース名を指定する、-u LFTPでFTPを使用することを指定する、-HでFTPサーバを指定するところがポイント。なおFTPにはlftpを使うので、事前にインストールしておく必要がある。portsならftp/lftpでどうぞ。