FreeBSD

FreeBSD 8.1-RELEASEでGPTなHDDにZFSでRootを確保してそこからbootする

3TBのHDDが店頭で売られるようになってきたので、おうちファイルサーバの構成を見直した。方針は以下の通り。 HDDはGPTでパーティションを確保する ファイルシステムはZFSを使う RootはZFS上に確保して、そこからbootする SwapはGPTで確保したパーティション…

FreeBSDでWD10EARSをMBRで使う際に本来の性能を出す方法

YKさんからのコメントで、MBRだとgpart addするときに-b 64を指定しても63の倍数で丸められるから性能が出ないと教えてもらった。さっそく再作業。 # dd if=/dev/zero of=/dev/ad8 bs=4096 count=8 # gpart create -s mbr /dev/ad8 # gpart add -b 504 -s 19…

tinderboxでjailを作成する時間を節約する方法

おうちサーバをFreeBSD 8.0-RELEASEに更新したため、tinderboxを新しく設定したときに気づいたのでメモ。 FreeBSDのports/packagesビルドシステムtinderboxでは、jailと呼ばれるBase Systemを作成する必要がある。作成する方法としては、csupでソースを取り…

FreeBSDで4096 Byte sectorのHDD WD10EARSを使う

おうちサーバをFreeBSD 8.0-RELEASEに更新するついでに、バックアップ用のHDDを容量1TBのWD10EARSに交換した。ヨドバシカメラで7400円、ありきたりな感想だけど、すごく安くなったものだ。 さて、このHDDはAdvanced Format Technologyを適用と書いてある。具…

SpamAssassinを3.3.0にアップデートしたらspamdが起動しなくなった

FreeBSD 7.2-RELEASEでSpamAssassinを3.3.0にアップデートしたら、spamdが起動しなくなった。エラーメッセージは以下の通り。 Starting spamd. child process [1254] exited or timed out without signaling production of a PID file: exit 25 at /usr/loca…

HDDの物理セクタサイズは512バイト超が主流になる

「Windows XPでは再設定が必要な1TB HDDが発売」で、Western Digitalから物理セクタサイズが4096バイトの3.5インチHDD「WD10EARS」が発売されることを知った。 Windows 7/VistaやMac OS Xだと対応してるみたいだけど、FreeBSDだとどうなんだろう。セクタサイ…

FreeBSD-SA-09:16.rtldとexploit codeの動作

2009/12/3に3つのSAが公開された。そのうちの一つが、ローカルユーザがroot権限を奪取可能なFreeBSD-SA-09:16.rtldだった。Security Advisory公開の前にexploit codeが公開されたり、exploit codeがきわめて簡単なコードで確実に動作することから、結構な話…

AtomベアボーンキットにFreeBSD 8.0-RELEASEをインストールした

某所のサーバリプレースのために、最近流行のIntel Atomを利用したベアボーンキットXC Cube LE211 Premiumを購入した。本体+メモリ2GBで20,000円とかなりお買い得。HDDは手持ちのHDDを流用した。 光学ドライブは付けなかったので、USBメモリを使ってインス…

続・RootBSDのセットアップ

その後、RootBSDはApacheやらPostfixやらのアプリケーションをportsからインストールして、旧サーバのデータをrsyncで引越した。 あとはDNSを切り替えたら完了。Secondary DNSはRootBSDにホスティングしてもらうので、ドメイン名とPrimary DNS ServerのIPア…

RootBSDの契約とセットアップ

RootBSDに引っ越すことは決定したので、申し込みからセットアップまでを備忘録としてまとめておく。 RootBSDの申し込み RootBSDのサービス申し込みは、RootBSD - Virtual Hosting - VPS FreeBSD Virtual Private Server Plansからプランを選択して"BUY NOW"…

さくらインターネット専用サーバホスティングからの引越先検討

そもそもの経緯 とあるドメインを、さくらインターネットの専用サーバホスティングで運用しているんだけど、契約したのが約6年前(2004/02)でCPUがCeleron 2.40GHz、メモリが512MBと、サーバスペックが厳しいことになってきた。dmesgの抜粋はこんな感じ。 CPU…

サーバ引っ越しとホスト名

今回の引っ越しにともなって、ホスト名を変更するかどうか悩み中。元々は内部ネットワークのゲートウェイを兼用していたからgateと名付けたけど、もはや当初の意味は存在しない。ここはBSDらしくdaemonに変更するか、それとも伝統を引き継いでgateのままにす…

PostfixとMailmanを使ってバーチャルドメインでメーリングリストを管理する

引っ越し予定のサーバでは、fmlを使ってメーリングリストを管理していた。メーリングリストのメールアドレスは、普通のメールアドレスと同じドメインで運用していたので、このままだとGoogle Appsに移行するのが面倒だ。そこで、メーリングリスト用に専用ド…

fetchmailのメール配送をprocmailからMTA経由に変更した

fetchmailを使ってGmailのメールをダウンロードする - mteramotoの日記でfetchmail+procmailの設定をしたけど、procmailからはspamassassinを起動しているので、fetchmailでのPOP接続がタイムアウトしそう。というわけで、procmailをMDAとして起動するのでは…

fetchmailを使ってGmailのメールをダウンロードする

自前で運用していたメールサーバを、Google Appsに移行しようと検討中。移行後は、リスク分散のためメールデータをGoogleのみに置くのではなく、手元にダウンロードしておくことにする。リモートのPOP/IMAPアカウントからメールをダウンロードするには、fetc…

FreeBSD-SA-09:12.bind BIND named(8) dynamic update message remote DoS

FreeBSD-SA-09:12.bind 代表的なDNSサーバの実装である、BINDに関するSA。DNSのDynamic Updateに関する処理で、チェック処理にミスがあり、細工したnsupdateを受信するとnamedが終了してしまう。Workaroundは存在しないので、BINDを新しくするのが唯一の解決…

Perlを必要とする言語

その一方で shell script としての使われ方も健在で、Perlを必要とする言語も少なくない。戯れにどれくらいあるのかをFreeBSDのPortsで調べてみたら、こうなった。> PHPやghcはおろか、rubyやgccまで入っていたのには私でもびっくりした(pythonが入っていな…

PostfixでSMTP Authが必要なメールサーバをrelayhostにする

最近どこのISPでもOP25Bしてるから、自宅サーバからメールを出すのにSMTP Authが必須になってきた。というわけで、FreeBSD boxにPostfixをインストールして、SMTP Authしながらrelayhostでメールを転送する設定を紹介。 Postfixのインストール まずは、ports…

FreeBSD 8.0-RELEASEに向けたports freeze

erwinが8.0-RELEASEに向けたports freezeの日程を発表した。リリーススケジュールにより遅れることがあるかも、というのはいつもの通り。 August 17: ports tree is frozen and package build begin August 24: ports tree is thawed and final package buil…

Module::Build(Build.PL)を使うperl moduleのFreeBSD portsを作る

Module::Buildを使うperl moduleは、Makefile.PLがなくて、代わりにBuild.PLがある。というわけで、PERL_CONFIGUREは使えない。ならどうするかというと、PERL_MODBUILDを使う。bsd.perl.mkによると、以下の通り。 # PERL_MODBUILD - Use Module::Build to co…

FreeBSDでOpen Source版Fastladderを使う

関連portsのPRが無事commitされたので、FreeBSDでOpen Source版Fastladderをインストールして使えるようにしてみた。 インストールするportsは以下の通り。 www/rubygem-rfeedfinder www/rubygem-feed-normalizer textproc/rubygem-opml www/rubygem-mongrel…

Open Source版のFastladderをインストールするためにRubygemsのportsを作成中

自分用のFeed Readerを用意する必要があったので、Open Source版のFastladderをインストールすることにした。ところが、依存するRubygemsのライブラリがportsに存在しない。というわけで、portsを作ってsend-prするなどした。 CPANとかRubygemsとか、すでに…

dhcp6cを使ってDHCPv6 PDにより取得したPrefixをloopback interfaceに設定できない

OCN IPv6を某所のホスティングサーバで使う際に、PrefixをLAN側インタフェースに割り当てるのが気持ち悪かったので、Prefix Delegation Interfaceをloopbackにしてみた。loopbackはlo1をあらかじめ作成しておいた。 ところが、mpdを起動するとdhcp6cを起動す…

FreeBSD 7.2-RELEASEでOCN IPv6に接続する

OCNバリュープランを申し込んだ - mteramotoの日記で申し込んでいたバリュープランでONC IPv6が申し込めるようになってたから、早速申し込んだ。OCNでの処理が完了すると、接続に必要な情報がメールで送られてくる。ユーザ名とパスワードは、OCNで共通だから…

FreeBSD 8.0-BETA1が出た

FreeBSD 8.0-BETA1 Availableということで、FreeBSD 8.0-BETA1が出た。いい機会なので、HEADの動向を追いかけてみるかな。

ezjailを使ってFreeBSD jailを効率よく管理する

HP ProLiant ML115 G1を使ったFreeBSD 7.2-RELEASE boxは、jailを使っていろいろな環境を作ることにした。ついでに、jailを簡単に使うためのツールezjail - Jail administration frameworkも試してみることにした。 準備 まずは下ごしらえから。必要なものは…

cpufreqとpowerdを使ってサーバの熱対策と省エネを実現する

夏に向けて、ML115の温度対策をするために、cpufreqとpowerdを使ってCPU動作周波数の制御を試してみた。CPU動作周波数が下がれば、発熱も減ってハッピーになれるはず。 さて、うちのML115は、Opteron 1210を搭載している。AMDはPowerNow!という名前でCPUの動…

IPMItoolの出力をmuninでグラフ化する

ipmitoolで温度を含むセンサーの情報が取得できた。この手の情報は、長期的な傾向を見ないと意味がない。傾向を見るならグラフ化だよね、ということでグラフ化してみた。 ところで、最近はサーバの各種情報のグラフ化はmuninがはやってるらしい。というわけ…

IPMIを使ってHP ProLiant ML115の温度を監視する

FreeBSD 7.2-RELEASEをインストールしたML115 G1は、騒音対策でCPU FANを鎌風2の風に交換してる。ファンコンでファンの回転数を制御できるんだけど、CPUの温度とCPU FANの回転数を連動させられないので、CPUの温度を気にしておく必要がある。 以前はmbmonを…

FreeBSD UFS Snapshot Management Environmentを使って定期的にSnapshotを作成する

最近、ML115を使ったFreeBSD 7.2-RELEASE boxを仕立てたので、某所からのサルベージも兼ねて、以前書いた記事の内容を再実行してる。 自宅サーバに格納されているデータは、1日1回rsyncを使って自宅サーバの外付けHDDにコピーを取得している。rsyncは--delet…